「世界から東京へ、東京から宇宙へ」をコンセプトに歌舞伎町に誕生した
終電までも、終電からも楽しめる大型ナイトクラブ「WARP SHINJUKU」

2019.04.23

2018年10月26日、歌舞伎町に最大600人規模のメインフロアなど、2層に3フロアを有する大型ナイトエンターテイメントスペース「WARP SHINJUKU(ワープ新宿)」が誕生した。

320坪の店内は「100年後の東京」をコンセプトにした、宇宙空間を移動する大型のスペースシップのような近未来的な内装デザインで、オープン初日には店内を埋め尽くすほど超満員の1,500人を動員し、盛り上がりを見せた。

新宿への出店について「WARP SHINJUKU」CEOの奥田智さんは、「ナイトクラブというと、特に東京の方には六本木や渋谷という印象が強いと思うのですが、海外の方からしたら世界最大のターミナル駅ということもあって東京といえば新宿、新宿といえば歌舞伎町という印象が強いんですね。今後のインバウンドの動向やグローバルな観点で見たら、新宿は他のエリアに比べマーケットが広いと考えました」と話す。

クラブとしては早い19時からのオープンも話題となった。「渋谷や六本木だと22時からというのが多いのでかなり早いと思います。西新宿の高層ビル街を含め、新宿エリアはビジネスマンやOLの方が多くいらっしゃるので、仕事帰りに気軽に遊んでいただけたらと考えたのです。新宿はアクセスが良いこともあって、早い時間帯には近隣にお勤めの方が仲間や同僚と来て、音楽を聞きながら軽く1〜2杯飲んだり、ストレス発散に踊ったりして終電まで楽しむなど、クラブ初心者の方も多くいらしてくださいます」と奥田さん。

時間によってイベント内容を変える。メインの「Universe Floor」は、オープンから深夜0時(終電頃)までの前半は誰もが聞いたことがあるような親しみやすい曲を、0時〜翌朝4時半までの後半は、専属のDJが選曲したコアなジャンルやとんがった曲も流し、クラブファンを楽しませる。「国内、海外の有名なゲストを招致したイベントを行ったり、『BAR METEO』フロアではよりエッジの効いた曲を、『COSMO ROOM』はプライベートな空間を演出したりと、3フロアそれぞれ違った楽しみ方ができるのでは。音響設備にも力を入れていて、世界で活躍するゲストDJにも評価が高いんです」と奥田さん。

平日は500〜700人、週末には延べ約1,200人が入り、オープンから1ヶ月の総入客数は25,000人を超えた。現在は日本人が8割、アジア圏や欧米などが2割ほどを占めるという。奥田さんは「新宿は他の街に比べてやはり人種のるつぼと言いますか、年齢層や客層が非常に幅広いと感じました。メインは20代前半〜30代前半くらい。観光客の中には通りの看板を見て来たという人も多いですが、特に海外の方の来店にはまだまだ伸びしろがあると思います」と話す。

2フロアにVIP席も完備する。「ボトル込み平日は4万〜、週末は6万〜で、その料金分自由にボトルなどを選ぶことができるシステムは、海外のクラブ、特に中国などに多いんです。新宿という立地柄、中国人のVIP層も意識していましたので、使いやすいシステムを導入したということもあります。『こういう遊べる場所を待っていた』といった利用者の声もいただくなど、VIPシートは安定してご利用いただいています」と奥田さん。海外のクラブを視察した上で「グローバル」「インターナショナル」を掲げる店内は「韓国ではテーブルの上に立って遊ばれたりすることもあるので、最初からVIP席のテーブルやイスの上に立つことができるような造作にしたりなど工夫しています」とも。

夜だけでなく、月に2回ほど定期的に16〜17時スタートのイベントも手掛ける。「22時までは未成年の方も入っていただけるので、将来に向けた育成の意味ではないですけれど、テクノやハードスタイル、ハウスといった、幅広いジャンルを展開し、間口を広げられたら」と奥田さん。

関西エリアで20年以上に渡りクラブを手掛けて来た奥田さんは「過去に比べられないくらいインバウンド含め観光客の方が多い。ナイトエコノミー自体も注目度が高まり、新しい時代になってきているのではと感じます。こうしたクラブに何を求めて来られるかというと、やはり『非日常』な部分が多いのではと思うんですね。構想はいろいろあって、これからまだまだ新しいものをいろいろ取り入れて、日々アップデートしていけたらと思っています。世界中から認知されて、東京=新宿=夜の楽しみは『WARP』のようになれば面白いと思いますね。来店された方が、楽しい思いをそれぞれの国に持ち帰り、口コミで世界中に広がっていければ」と意気込みを見せる。

WARP SHINJUKU
東京都新宿区歌舞伎町1-21-1-第二東亜会館ビルB1
TEL 03-6278-9197(電話受付時間19時〜翌4時30分)

料金は日曜〜木曜(括弧内は金曜・土曜・祝日前日料金)男性、19時〜22時=1,000円(1,500円)、22時〜24時=1,500円(2,000円)、24時〜4時30分=2,000円(3,000円)。全て1ドリンク付き。女性は全時間帯入場フリーで、別途1ドリンク700円必要。

 関連リンク 
「WARP SHINJUKU」 https://warp-shinjuku.jp/

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歌舞伎町文化新聞編集部の略称アイコンです。

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