赤い歌舞伎町一番街アーチが青色に!
歌舞伎町の街を青色に染める「KABUKICHO BLUE FESTIVAL」

2023.04.06

「歌舞伎町」というと多くの人が、「歌舞伎町一番街」と書かれた赤いアーチを思い浮かべるのではないだろうか。靖国通り沿い、歌舞伎町の街の入り口とも言える場所に架けられたシンボリックなアーチが46日、一面青い光に包まれた姿でお目見えした。

インパクトに満ちたこのアーチの変身ぶり。実は4月14日に開業する「東急歌舞伎町タワー」が、歌舞伎町の街全体と連携しながら展開する「KABUKICHO BLUE FESTIVAL〜歌舞伎町が、みんなの“好き”で染まる〜」の一環で、3週間にわたって青い光で街ゆく人たちをお迎えするのだという。東急株式会社新宿プロジェクト企画開発室事業統括G運営・管理担当課長の山岸一基さん、同運営・管理担当主事の内山俊男さん、田中麻理子さんにお話を伺った。

編集部:
アーチをはじめ歌舞伎町のさまざまな場所が青色に染められています。「KABUKICHO BLUE FESTIVAL」はどのように起案されたのでしょうか?

山岸さん:
「東急歌舞伎町タワー」の開業を盛り上げていくにあたり、半年ほど前からどのようなイベントが良いか考え始めました。根底にあったのは、新しく造ったこの建物が街に仲間入りさせてもらえるよう、地域のみなさんと一緒につくっていけるような開業イベントにしたいということです。その為にも誰もが気軽に参加できて、応援したくなるようなコンセプトが必要だと感じました。
かつて歌舞伎町には沼地が広がっていて、すぐ近くに祀られている「歌舞伎町弁財天」も水を司る神と言われています。また建物の外装は噴水をモチーフにし、ブランドカラーも水色を採用したこともあって、街をイルミネーションで青色にするのはどうかと考えました。「街じゅうが青く染まる」というのは非常にシンプルでわかりやすいですし、青色の光を通して街全体が一体となり、青く染まった歌舞伎町から何か新しいイメージを世界へ発信できればと思いました。

編集部:
街の方々の反響はいかがでしたか?

田中さん:
昨年末に新宿区にお話にいって、関係各部署の方々に前向きにご賛同いただき、年明けから地元の歌舞伎町商店街振興組合や町会さんにお声がけしてきました。
もともと赤いアーチが街のシンボルにもなっていますが、青色の光と共に街を盛り上げていこうというところも面白がっていただいたのではないかと思います。歌舞伎町一番街アーチの電球を一つ一つ青色の電球に変えるほか、街路灯を青色にしてもらったり、青いポスターを街なかのお店に貼ってもらったり、通りに青いフラッグを取り付けるなど、ご協力いただいています。

編集部:
リアルな展開に先立って、デジタル上の歌舞伎町が青色に染まる企画も手がけられていますね。

内山さん:
Twitter上で「#好きがつないでくれた」と題し、「映画」「音楽」「好き」をテーマにエンターテインメントや歌舞伎町への熱い思い、エピソードを募集しました。投稿が集まれば集まるほど、デジタル世界の歌舞伎町が青く染まっていくという企画で、全国からさまざまエピソードが寄せられました。歌舞伎町という街にみなさんの「好き」が集まってつながり合うことで、新たな交流が生まれたり、「好き」を極めたりできるきっかけが作れたらと思っています。

山岸さん:
全国的にはまだまだ「東急歌舞伎町タワー」を知らない人も多いと思うので、地方や海外の人に、東京にこんな素敵な場所ができたのだと認知してもらえるようなことができたらと考えてきました。リアルな歌舞伎町を青色で染めるというのがコアアイディアではありますが、デジタルを活用することで遠く離れた方も参加できますし、リアルとデジタルをブリッジさせるという考えはこの館のコンセプトでもあります。ようやくリアルな街が青に染まり、進めてきた企画が実現してきていると感じています。

田中さん:
コロナ禍を経てリアルな場での楽しみに対する欲求もより大きくなったと感じます。同時にデジタル技術が発達し、配信などではマルチアングルで好きなアーティストを観るといった新しい楽しみ方も生まれました。リアルとデジタル、さまざまな切り口から興味をもっていただき、実際に街や東急歌舞伎町タワーに足を運んでもらえたらと思います。

編集部:
デジタル上で集めた「好き」を取り入れたステージやショーも予定されていると伺いました。

内山さん:
開業した週末の415日(土)、16日(日)に、東急歌舞伎町タワー1階の屋外ステージと屋外ビジョンを使って行います。本社が歌舞伎町に隣接する吉本興業さんのステージや、歌舞伎町商店街振興組合が街を渡御するお神輿、地元ゆかりのアーティストによるステージなど、街の方々と一緒に盛り上げていけるようなプログラムを考えています。
Twitterで集めたみなさんのメッセージは、「言葉の展示」のような形で屋外ビジョンに放映したいと思っています。投稿の中から選んだ映画の上映や、一夜限りの音楽ライブも計画しています。映画、音楽、お笑いなど、新宿や歌舞伎町の歴史や文化を集めたステージを楽しんでいただきたいと思っています。

編集部:
開業まで1週間と迫りましたが、今のお気持ちを聞かせてください。

田中さん:
かつての「新宿東急文化会館」にスケートリンクがあった時代には、近隣にスケート靴を売るお店が多くありました。街の方から「施設があったおかげで繁盛したことに感謝している、ずっと協力していきたい思いがある」とお話いただくこともありますが、東急グループも自分たちの力だけでできることは限られていて、街を盛り上げていきたいという地域の方々の思いと共に、過去からずっと互いに協力しあってきた歴史があります。今回街を染める青色にも、そうした街とのつながりの拠り所がひとつ見えたように感じます。コロナ禍が少し落ち着いて、街の方と一緒に開業の瞬間が迎えられるというのは悲願です。と同時にそこがゴールなのではなく、これからも街の方々と一緒に一層街を盛り上げられるよう、引き続き連携していけたらと思います。

内山さん:
本当に雲をつかむようなところから関わってきましたが、皆さんにも期待していただきながら、ようやくそれが形になってきました。「KABUKICHO BLUE FESTIVAL」を皮切りに、館内の各施設、そして街が連携した企画に取り組み続けていくことが大事だと感じます。みなさんから集まった好きが溢れている様子が青く染まった街から伝わり、「東急歌舞伎町タワーは何か叶えてくれるかも」と期待してもらえたらうれしいです。

山岸さん:
東急は建物を建てるだけではなく、街の人と一緒に街を良くしていこうという思いを持った、まちづくりを軸としている会社なので、街に人が来て、それが東急歌舞伎町タワーの来館にもつながるという考え方はブレないように進めてきました。サッカーに代表されるスポーツのワールドカップといった世界大会でも「青」という色で統一感を持って日本を応援する光景が見られますが、そんなムーブメントを起こしたいなと思っています。多様性が歌舞伎町の魅力の一つでありますが、この3週間、「KABUKICHO BLUE FESTIVAL」を通して、何かみんなで一体になって新しいことに挑戦したというメッセージを発信し、世界中でも注目される街になるといいなと思っています。

Editorial department / 本文中の本アイコンは、
歌舞伎町文化新聞編集部の略称アイコンです。

PAGE TOP
GO HOME