2021.11.19
映画館や劇場が立ち並ぶ興行街として街づくりが進められた歌舞伎町は、その成り立ちからして非常に独創的な街だ。実際、映画館をはじめスケートリンク、劇場、さまざまな娯楽施設や飲食店を複合的に配したビルが誕生すると、歌舞伎町は昼夜あふれるほどの人々で賑い、やがて東京にとどまらず日本を代表する繁華街へと成長を遂げた。 その名は海外にも広まり、とりわけネオンきらめくアジアらしい雑踏は外国人が行ってみたい観光地もっと読む
2021.08.27
300軒近く小さな店がひしめく新宿ゴールデン街に写真家、写真好きが通う一軒の酒場「こどじ」がある。カウンターがメインの、10人も座ればいっぱいの店ではいつも写真の話に花が咲き、賑やかな声が響いている。常連たちが写真を展示するスペースもあり、その予約は数ヶ月先まで埋まっているが、お客たちが店に通う一番の理由は86歳になるオーナーで、“お姉さん”こと小野重子さんの存在が大きいという。 写真が好きでそのもっと読む
2021.08.02
「歌舞伎町一丁目地区開発計画」の一環として、「新宿TOKYU MILANO」跡地に現在、映画館や劇場、ライブホールなどのエンターテインメント施設、ホテルなどからなる高層複合施設の建設が進んでいる。その工事現場をぐるっと囲む仮囲いは今、国内外で活躍するアーティストの作品が掲出されていて、さながら屋外美術館のような空間になっている。 作品は、アーティスト 開発好明さんが手掛ける「Evangelion もっと読む
2021.07.14
「第29回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜」が7月16日から、新宿の映画館シネマート新宿で始まる。レズビアン、ゲイ、トランスジェンダーなどさまざまなセクシュアル・マイノリティーをテーマにした作品を、ジャンルを問わず世界中からセレクトし上映する。昨年はコロナ禍で止む無く中止となったが、毎年ボランティアスタッフが運営から作品選定、上映交渉、会場セッティングなどすべて担い、力を合もっと読む
2020.09.08
2020年7月19日、JR新宿駅東口駅前広場の新たな姿がお披露目となった。この日は、新宿駅の東と西、両エリアを自由に通り抜けることができる駅構内の東西自由通路が開通した日でもある。新たな通路から東側の地上へ出ると、華やかな現代アートで彩られた空間に立つ、7メートルの巨大なモニュメントが目に飛び込んでくる。 もともとあった広場を大規模リニューアルした同計画は、広場に面した駅ビル「LUMINE ESTもっと読む
2019.09.18
2019年4月、四ツ谷駅から歩いて10分ほどの場所にある、その名の通り新宿にまつわるさまざまな郷土資料を保管・展示する「新宿歴史博物館」から1冊のコミックが刊行された。『コミック新宿史 新宿ジオラマ奇譚』である。 新宿の街の史実に時折SF調の虚構を織り交ぜながら、234ページに渡り、時代ごとに花開いた新宿の文化や風俗を綴る。主人公は、私設博物館「千年ミュージアム」のオーナー学芸員で、ジオラマ作家のもっと読む
2019.09.03
「Chim↑Pom」は2016年、取り壊しが決まっていた旧歌舞伎町振興組合ビルで、大規模な新作個展に音楽、パフォーマンス、トーク、ライブイベントなどからなる「また明日も観(み)てくれるかな?」を開催した。これは、「『2020年の東京オリンピックまでに』をスローガンに再開発が進む東京の都市の姿を(「Chim↑Pom」が捉え)描くプロジェクト」の始まりだった。その中の一つ、4階・3階・2階とフロアを切もっと読む
2019.09.02
「スーパーラット」シリーズや、帰還困難区域内で封鎖が解かれるまで観に行くことが出来ない国際グループ展「Don’t Follow the wind」、広島での「ヒロシマの空をピカっとさせる」など、現代社会に全力で介入したメッセージ性の強い作品を次々と発表し、今や国内にとどまらず、世界のアートシーンからその活動が注目の的となっている「Chim↑Pom(チンポム)」。 2005年、卯城竜太、林靖高、エリもっと読む
2019.06.10
2018年のクリスマスシーズン。365日、夜毎にきらびやかなネオンサインが煌めく歌舞伎町の一角は、一瞬の闇に包まれた。そして、そこに浮かび上がったのは人格を持ったビルたちであった。 同年12月23日から2日間、新宿・歌舞伎町の「シネシティ広場」では、この屋外広場を囲む建物にプロジェクションマッピングによるアートイベント「たてもののおしばい 歌舞伎町の聖夜」が行われた。 総合演出を担ったアーティストもっと読む