2018.06.08
「新宿眼科画廊」の展示のユニークさ、前衛的な作品の多さは、インタビュー<前編>で伺ったように、展示する作家の思いを汲み取り、作家と一緒に考えようとするたなかさんの姿勢とともに、「作品を選ばない」というポリシーにもあるようだ。 アートが気づかせるもの 特に何か意図して、そういったものを選んで展示しているわけではないんですけど、逆に『選んでいない』というのが強いのかもしれませんね。展示作品を選ぶことにもっと読む
2018.06.07
新宿ゴールデン街に程近い場所で、「他ではなかなか見られない個性的な展示が見られる」と評判のギャラリーがある。その名は「新宿眼科画廊」。一度耳にしたらなかなか忘れがたいユニークな名前は、かつて新橋にあり、今ではしばしば伝説とも語られる「内科画廊」へのオマージュとして名付けられたそうだ。 「眼科画廊」は、現代美術を中心に、写真やインスタレーション、映像作品などを展示するスペースとして2004年12月にもっと読む
2018.05.07
新宿ゴールデン街は280軒ほどの小さな飲食店が密集している。個性豊かなバーが並び、作家などの文化人もよく集まる街としても知られている。街の一角には現役ジャーナリストが作った、日本一敷居の低いプチ文壇バー「月に吠える」(新宿区歌舞伎町1-1-10 新宿ゴールデン街G2通り)がある。「月に吠える」は、詩人・萩原朔太郎氏の詩集「月に吠える」が由来。文豪が集まると言われるこの街に、作家・編集者・ライターやもっと読む
2018.04.26
新宿駅東口から歩いて数分のところにあるユニカビル(新宿区新宿3-23-7)。「ヤマダ電機 LABI新宿東口館がテナントに入っていて、曲面のビジョンがあるビル」と聞くと、どこにあるビルなのかピンとくる方もいらっしゃるだろう。今や新宿を代表する建造物となっている。そしてこのビルの象徴となる曲面状のビジョンの名前が「ユニカビジョン」だ。新宿駅東口、歌舞伎町エリアの中において、時代の最先端を感じる曲面状のもっと読む
2018.04.20
2017年に60周年を迎えた、歌舞伎町の老舗ロシア料理屋「スンガリー(新宿区歌舞伎町2-45-6 千代田ビルB1)」。歌舞伎町に店舗を移転したのは1960年。それからずっと歌舞伎町界隈で営業し、現在は新宿に2軒の店舗を構えている。 本格的なロシア料理を堪能でき、文化人・著名人が訪れて知的な会話を交わし、ロシア人客も多く訪れる店として長い間親しまれてきた。そんな名店スンガリーは「百万本のバラ」などをもっと読む
2018.04.19
普通の高校生が普通に国内受験をしたつもりが、思いもかけず新設のアメリカ校に行くことになり、行った先のコロラドはその後の山下さんの人生を大きく変えることとなった。 アメリカ中の話題となり、また当時日本でも報道された山下さんが巻き込まれた事件は、アメリカの当時の世相も浮き上がらせ、また、自由の国アメリカならではの不自由な現実も突き付けていた。 多感な少年、青年時代に触れたアメリカは、山下さんにその後のもっと読む
2018.04.18
新宿歌舞伎町ゴールデン街G2区画にあるロック&ブルースを聞きながら飲めるバー「ACE’S(エイシス)」(宿区歌舞伎町1-1-9)の扉には、「If you have a problem, Ask me !! I love English & you !!!」という張り紙がある。そのせいか、この扉は外国人が多数開ける。 店内には、20時も過ぎる頃には外国人らしき方々で一杯になる。このともっと読む
2018.04.12
新宿駅をまたいで東西へ延びる青梅街道。西から新宿駅を目指すと、駅手前、神田川を越えた右手に熊野神社が、その先には都庁を含む高層ビル群が立ち並び、いかにも東京らしい風景が広がる。 その青梅街道に面した高層ビルの一角、駅にも程近い「新宿野村ビル」(新宿区西新宿1-26-2)の地下2階で、自家醸造した出来立てのクラフトビールを提供しているのが、2017年11月にオープンしたブリューパブ「ビール工房新宿」もっと読む
2018.03.27
江戸三大娯楽の一つ「歌舞伎」の始まりとは 「新宿」という名の由来となった幕府認可の公的宿場「内藤新宿」が開設されたのは1699年。当初から賑わいを見せていたこの宿場町が20年足らずで一度廃宿になるに至った経緯は、前回のコラムを読んでいただければと思う。 1772年に業務再開が命じられた「内藤新宿」は以降、各街道の中で、それぞれ圧倒的な数の旅籠を有した東海道品川宿、中山道板橋宿、日光道中千住宿ともっと読む