2019.09.18
2019年4月、四ツ谷駅から歩いて10分ほどの場所にある、その名の通り新宿にまつわるさまざまな郷土資料を保管・展示する「新宿歴史博物館」から1冊のコミックが刊行された。『コミック新宿史 新宿ジオラマ奇譚』である。 新宿の街の史実に時折SF調の虚構を織り交ぜながら、234ページに渡り、時代ごとに花開いた新宿の文化や風俗を綴る。主人公は、私設博物館「千年ミュージアム」のオーナー学芸員で、ジオラマ作家のもっと読む
2019.09.03
「Chim↑Pom」は2016年、取り壊しが決まっていた旧歌舞伎町振興組合ビルで、大規模な新作個展に音楽、パフォーマンス、トーク、ライブイベントなどからなる「また明日も観(み)てくれるかな?」を開催した。これは、「『2020年の東京オリンピックまでに』をスローガンに再開発が進む東京の都市の姿を(「Chim↑Pom」が捉え)描くプロジェクト」の始まりだった。その中の一つ、4階・3階・2階とフロアを切もっと読む
2019.09.02
「スーパーラット」シリーズや、帰還困難区域内で封鎖が解かれるまで観に行くことが出来ない国際グループ展「Don’t Follow the wind」、広島での「ヒロシマの空をピカっとさせる」など、現代社会に全力で介入したメッセージ性の強い作品を次々と発表し、今や国内にとどまらず、世界のアートシーンからその活動が注目の的となっている「Chim↑Pom(チンポム)」。 2005年、卯城竜太、林靖高、エリもっと読む
2019.08.26
毎年60万人もの人が訪れる酉の市や名物の見世物小屋でも有名な新宿の「花園神社」。神社の名前にちなみ、90年近くにわたってこの神社の近くで和菓子の商いを行ってきたのが「花園万頭」である。もともとは1834(天保5)年、銘菓の本場として名高い加賀前田家の城下である石川県金沢に創業した「石川屋本舗」で、1906(明治39)年、東京(青山)に進出というから、実に創業から185年の歴史を誇る。 そんな「花園もっと読む
新宿駅は2011(平成23)年、一日の平均乗降客数が364万人あるとしてギネス世界記録に登録認定されたほどの巨大ステーションである。1885(明治18)年の誕生時は武蔵野の雑木林に囲まれ、同駅を走る日本鉄道品川線は貨物の輸送がメインとはいえ、利用客が一日50人程度だった(新宿駅の乗降客は10人に満たなかったとも)と聞くと、ここ100年の街の進化に自ずと興味が湧いてくるのではないだろうか。 そんな新もっと読む
2019.06.28
新宿駅に直結したミライナタワー(NEWoMan)に隣接する、一見どこにでもあるような昔ながらな外観のビル。築40年近くになるこの旧耐震のオフィスビルが、「12 SHINJUKU(ジュウニ シンジュク)」として生まれ変わったのは2018年夏のことだった。 これまでに「TABLOID」(港区海岸・印刷工場をオフィス商業複合施設にコンバージョン)や「BUKATSUDO」(みなとみらい・大人の部活が生まれもっと読む
2019.06.18
新宿駅南口エリアに2019年2月、アメリカからの日本初上陸店舗を含む6業態が一堂にそろった大型フードホール「FOOD HALL BLAST!TOKYO(フードホールブラスト!トーキョー)」がオープンした。店舗坪数は3フロア合計で約200坪。1階は97席でキャッシュオンのセルフスタイル、75席を設ける2階はiPadオーダー(5カ国語対応)によるクイックオーダーシステムを採用し、1階各店の料理をテーブもっと読む
新宿駅西口からほど近いビルの2階。明るい店内に足を踏み入れると、壁一面に筆記具やインク類が並ぶのが目に入る。2019年4月に11周年を迎えた「KINGDOM NOTE(キングダムノート)」は、EC(ネット通販)を主軸に専門店を展開するシュッピン(新宿区)が手掛ける筆記具専門店。シュッピンは同名の筆記具専門サイトのほか、カメラ「Map Camera」、時計「GMT」、ロードバイク「CROWN GEAもっと読む
2019.06.10
2018年のクリスマスシーズン。365日、夜毎にきらびやかなネオンサインが煌めく歌舞伎町の一角は、一瞬の闇に包まれた。そして、そこに浮かび上がったのは人格を持ったビルたちであった。 同年12月23日から2日間、新宿・歌舞伎町の「シネシティ広場」では、この屋外広場を囲む建物にプロジェクションマッピングによるアートイベント「たてもののおしばい 歌舞伎町の聖夜」が行われた。 総合演出を担ったアーティストもっと読む