2021.03.12
「新宿東宝ビル」の目と鼻の先、路地を少し入ったところに「歌舞伎町公園」という名前の小さな公園がある。真ん中に敷かれた石畳を進んだ先にはお堂があり、「歌舞伎町弁財天」が祀られている。 お堂の前に立つ石碑には「弁財天の縁起と歌舞伎弁天の由来」が刻まれているが、これは戦後に「歌舞伎町」という街が誕生する以前のこの土地の歴史を伝えてくれるものである。 「弁財天」は、その碑文の冒頭に記されているように「宇賀もっと読む
2021.02.22
2006年に初めて開催された際、大きな話題になったという「新宿歌舞伎町区役所通りイルミネーション」(以下、「区役所通りイルミネーション」)。真っ白な光が連なる通りの様子は「歌舞伎町が変わった!」と連日、テレビのニュースや新聞で取り上げられたという。今年も約90本の街路樹に取り付けられた12万個のLEDライトが、日が沈んだ後の街を明るく照らしている。 街路樹を彩るイルミネーションは、ワイングラスの形もっと読む
靖国通りの北側に広がる歌舞伎町には、入り口に「歌舞伎町一番街アーチ」が架かる「劇場通り」、「新宿東宝ビル」が見える「ゴジラロード」などの通りが南北に通っている。今回ご紹介する「区役所通り」は、その名の通り「新宿区役所」に隣接し、ゴールデン街が目と鼻の先という立地にある。この通りで今や歌舞伎町の風物詩として人々が楽しみにしているのが、今年で15周年を迎えた「新宿歌舞伎町区役所通りイルミネーション」(もっと読む
2021.01.31
世界にも知られる東京・新宿の町名「歌舞伎町」。おのずと知れた日本有数の歓楽街であるが、エリアとしては、南の靖国通りから北は職安通りまで(一部除く)、東西はJRの線路と明治通りに挟まれた数百メートル四方で、歌舞伎町一丁目と歌舞伎町二丁目から成り立つ。今回は、そんな歌舞伎町の街の安全を日々守る「警視庁新宿警察署 歌舞伎町交番」(以下、歌舞伎町交番)について紹介したい。 「歌舞伎町交番」が立つのは、歌舞もっと読む
2021.01.22
新宿にはさまざまな街の風景が広がるが、「新宿」と聞いて多くの人が思い浮かべるアイコニックなスポットといえば「歌舞伎町一番街アーチ」ではないだろうか。靖国通り沿い、歌舞伎町の街の入り口とも言える場所に架けられ、ネオン街の中でもひときわ華やいだ光で人々を迎え入れるアーチは、ガイドブックをはじめニュース映像、映画やアニメーション作品などにも繰り返し登場し、国内にとどまらず、海外でも知られる存在となっていもっと読む
2020.08.31
携帯電話にカメラ機能が加わったことで、これまでカメラにあまり縁がなかった人も日々手軽に写真を撮ったり、日常のちょっとしたシーンを記録したりするようになったのではないだろうか。 そんな風に写真を楽しむ人から、写真とカメラをこよなく愛する人、海外からの観光客まであらゆる人に向けて「新しい写真の楽しみ方」を提案する空間が誕生した。7月3日、新宿の東口エリアにオープンした「新宿 北村写真機店」だ。写真にまもっと読む
2020.08.04
JR新宿駅に設置されている「駅のスタンプ」が7月8日、新たなデザインに生まれ変わった。JR東日本東京支社が、新宿駅を含むエリア内全78駅のスタンプを17年ぶりに一斉リニューアルしたもの。 「駅のスタンプ」は来場記念として旧国鉄時代から作られ、同社発足後も引き続き展開していた。これまで使われていたスタンプは、2003(平成15)年10月、江戸開府400年記念に合わせて企画されたデザイン。同社スタッフもっと読む
2020.07.22
新宿区河田町。都営大江戸線「若松河田」駅を降りるとその背後に、豊かな緑に囲まれた大きな建物が広がるのが見える。昭和2年からこの地に建つ瀟洒な洋館「旧小笠原邸」である。2002(平成14)年に洋館建築を竣工当時の姿に限りなく近く修復し、スタイリッシュなスペイン料理店としてリノベーション開業し現在に至る。レストラン「小笠原伯爵邸」としては18年目となるが、邸宅は90年以上の歴史を刻んできた。 「この洋もっと読む
2020.04.10
「吾輩は猫である」「坊っちゃん」「草枕」など、数々の作品を手掛けた日本を代表する小説家・夏目漱石(1867〜1916年/慶応3〜大正5)。ファンのみならずかつて教科書で読んだ人や、千円札に描かれた肖像画で馴染みのある人も多いに違いない。さて、そんな漱石の出身地はどこであるかご存知だろうか。 実は漱石は新宿区で生まれ育った人物だ。誕生の地である牛込馬場下横町(現在の喜久井町一番地)には、「夏目坂」ともっと読む